発達障がいを考える

1.特別支援教育について
2007年「特殊教育」から「特別支援教育」へと転換
教育の「場」と提供するのではなく、「教育的ニーズ」に応じて、
適切な指導と必要な支援を行う

*特別支援学級に在籍する児童生徒
知的障がい・情緒障がい・肢体不自由

*通常学級に在籍する軽度発達障がいの児童生徒
学習障がいLD・注意欠陥多動性障がいADHD・高機能自閉症HFA・アスペルガー症候群AS

2.軽度発達障がいについて
学習障害及びこれに類似する学習上の困難を有する児童生徒の指導方法に関する調査研究協力者会議(1999年)および
精神障害の診断と統計の手引きDSM-Ⅳ(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)

*それぞれの障がいは、相互に重なることがある
2.1.学習障がい LD(Learning Disabilities)
「全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指す。原因として中枢神経系に何らかの機能障がいがあると推定されるが、視覚障がい、聴覚障がい、知的障がい、情緒障がいなどの障がいや、環境的な要因が直接的な原因となるものではない」

2.2.注意欠陥・多動性障がい
AD/HD(Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)
「年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、衝動性、多動性を特徴とする行動の障がいで、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される」
不注意:注意が持続しない
多動性:じっとしない、手足がそわそわする
衝動性:出し抜けに答える、順番が待てない
→叱責されることが多く、自信を失って不登校になるなど二次障がいに陥りやすい

2.3.高機能自閉症 HFA(High-functioning autism)
「3歳までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障がいである自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される」

2.4.アスペルガー症候群 AS(Asperger’s syndrome)
「知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものをいう」